黒ナンバー（軽貨物）運送業の任意保険と開業手順

軽貨物ドライバーとして安全に業務を続けるためには、適切な保険の加入が欠かせません。本ページでは、万が一の事故やトラブルに備えるために必要な「自動車保険（任意保険）」「自賠責保険」「貨物保険」の3つの保険について詳しく解説します。補償内容や選び方のポイントを確認し、自分に最適な保険を選びましょう。

自賠責保険（強制保険）

黒ナンバーの軽貨物自動車を運行するには、自賠責保険（強制保険）への加入が義務付けられています。これは、事故の被害者を救済するための最低限の補償を提供する保険です。

主な補償内容

対人賠償のみ補償（物損は対象外）
傷害による補償: 上限120万円
後遺障害の補償: 等級により75万円～4,000万円
死亡時の補償: 上限3,000万円

自賠責保険だけでは、対物賠償や自車の修理費などはカバーされません。そのため、次に紹介する任意保険の加入が重要になります。

自動車保険（任意保険）

軽貨物運送業を営むドライバーにとって、自動車保険（任意保険）の加入は必須です。多くの業務委託契約では、業務中の事故リスクに備えて任意保険への加入が条件となっています。

任意保険の主な種類

❶ 対人賠償保険（必須レベル）
事故で他人を死傷させた場合、自賠責保険の補償額を超える部分をカバー。

❷ 対物賠償保険（必須レベル）
相手の車両や建物、ガードレール、電柱などに損害を与えた際の補償。

❸ 人身傷害保険（推奨）
自分や同乗者のケガに対し、治療費や休業補償をカバー。

❹ 車両保険（推奨）
事故や盗難、自然災害などで自車に損害が出た場合に補償。

❺ 無保険車傷害保険（推奨）
相手が保険未加入の場合、自身のケガや死亡に対する補償を提供。

※任意保険に加入する理由

軽貨物運送業は、日々多くの走行距離をこなすため、事故のリスクが高まります。自賠責保険だけでは補償範囲が限られるため、任意保険で不足部分を補い、安心して業務を遂行できる環境を整えましょう。

貨物保険（運送貨物賠償責任保険）

貨物保険は、運送中に発生した貨物の破損や盗難などを補償する保険です。特に黒ナンバーの軽貨物運送業では、多種多様な荷物を取り扱うため、万が一のリスクに備えて加入を検討すべき保険です。

貨物保険の主な補償内容

交通事故による貨物の破損

積み下ろし中の貨物の損傷

荷崩れによる損害

盗難・火災・水濡れなどのトラブル

※なぜ貨物保険が必要なのか？

軽貨物運送業では、荷主から預かった荷物の損害はドライバーの責任となるケースが多く、万が一の事故が発生すると高額な賠償を求められることがあります。特に、高価な荷物を運ぶ場合は、貨物保険に加入することでリスクを軽減できます。

まとめ

軽貨物ドライバーが業務を安全に遂行するためには、自賠責保険・自動車保険（任意保険）・貨物保険の3つの保険が重要です。

特に、業務委託契約では任意保険への加入が必須条件となるケースが多いため、業務開始前に適切な補償を選びましょう。

軽貨物運送業を始めるには、自賠責保険・任意保険・貨物保険の3つの補償が不可欠です。それぞれの補償内容を理解したうえで、あなたの業務に合った保険を選ぶことが大切です。

自賠責や任意保険が「車両と人」を守るのに対し、貨物保険は「運んでいる荷物」を補償します。補償範囲や保険料を把握するためにも、まずは貨物保険のみの見積もりを取っておくのがおすすめです。当社代理店では必要な情報を入力いただくだけで概算を算出しいたします。

貨物保険とは

車と人を守るだけじゃない
荷物を守るのが「貨物保険」です

まずはあなたの業務に合った補償を見積もりで確認！

あなたに最適な貨物保険をお見積りいたします