黒ナンバー軽バンに「ドラレコ割引」が効く時代へ?保険料を下げる最新トレンドとは
黒ナンバー車の任意保険料、下げる方法はある?
黒ナンバー軽貨物車両は、個人・法人問わず多くの事業者が導入している運送用車両ですが、任意保険の保険料は「一般の軽自動車」に比べて高くなる傾向があります。理由としては、業務利用による走行距離の多さや事故リスクが高いとされているためです。
とはいえ、近年の新しい保険商品や技術の進化により、この常識が覆り始めています。
キーワードは「ドラレコ×テレマティクス保険」です。
安全運転の実績を「見える化」し、保険料を割引できる新しい仕組みが黒ナンバーの世界にも波及しつつあります。
テレマティクス保険とは?安全運転をデータで評価する保険
走行データで“運転スコア”を計測
テレマティクス保険とは、ドラレコや通信機能付きの車載器を使って、以下のような運転情報を記録し、保険会社が「安全運転かどうか」をスコア化して評価する保険制度です。
急ブレーキの回数
加速・減速の挙動
法定速度の遵守
夜間走行の頻度
車間距離保持の傾向
これらをもとに、安全運転者には「翌年度の保険料を割引」するといった仕組みが採用されています。
黒ナンバー軽バンでも利用できる?
はい、一部の保険会社(特に三井住友海上や東京海上日動)では、黒ナンバーの事業用軽貨物車も対象とするプランを提供しています。
以前は法人契約やフリート契約に限定されていたケースが多いですが、今は個人事業主や1台だけの契約でも対応可能な保険会社が増えています。
ドラレコ保険導入による実際の割引事例
東京都内で軽貨物配送を行っているS社では、2024年にテレマティクス保険に切り替え、ドライバー全員が「急ブレーキを減らす」「加減速をゆるやかに」という方針を徹底。
その結果、1年間の走行データのスコアは平均83点となり、翌年の任意保険料が約15%ダウンしました。
これは、黒ナンバーで年間15万円の保険料を支払っている場合、2万円以上のコストカットに相当します。
導入時の注意点|どのドラレコでもOKではない?
以下のポイントは要注意です:
通常のドライブレコーダーでは対応できない保険もある
一部のテレマティクス保険では「専用ドラレコ」の貸与・設置が必要
申込時に代理店で確認が必要(通販型保険では非対応の場合あり)
H2:今後の展望|「ドラレコ×任意保険」が標準装備に?
大手保険会社は今後も「安全運転支援型」の商品を強化する見込みです。
つまり、黒ナンバーであっても「運転スキルが保険料に反映される」時代が始まっていると言えるでしょう。
まとめ
高止まりしていた黒ナンバー車の任意保険料ですが、テレマティクス保険の登場で「努力次第で下げられる」時代が到来しました。
軽貨物事業を効率化・安全化したい方は、ドラレコ付きの最新保険に切り替えてみる価値は十分にあります。
※こちらの記事は、営業用軽貨物保険などに関する一般的な情報や背景について記載したもので、最新の契約内容や具体的な保険プランに関する詳細とは異なる場合があります。保険に関する具体的な内容については、各保険の名称や補償内容は引受保険会社によって異なりますので、ご契約(団体契約の場合はご加入)にあたっては、必ず重要事項説明書や各保険のパンフレット(リーフレット)等をよくお読みください。ご不明な点等がある場合には、代理店までお問い合わせください。